島根県江津市にて伝統工芸の石見焼きを伝承している
仕上げ済みのミニミニはんどうを天日乾燥中です、まだ仕上げが一部残ってしまい明日も仕上げです。乾燥後は素焼きをして来待釉を掛け納期の10月13日までに完成しなければなりません、でもまだ他の品も作らないと窯詰みが出来そうでなく焦ります。
最低気温が20度以下となり過ごし易くなりましたが関節リュウマチには良く無いのか左肩に痛みが出て来てしまい鎮痛剤で抑えながら「ミニミニはんどう」の仕上げ作業に掛かりました。この関節リュウマチは30才の時に始まりましたが幸い軽度なので毎日アザルフィジン500mgを一錠服用で時々の痛み以外あまり生活に支障無く暮らせております、ただ今後膝が痛めば蹴ろくろが回せなくなるのではと不安になる事もあります。 弟も2、3年前に関節リュウマチを発症しましたが兄弟そろってこの病気になるとは遺伝なんでしょうかね。
昨日に引き続きミニミニはんどうの制作でした。
画像のつる性ミニミニ西瓜風の植物は今年の3月に種を蒔き5月頃にやっと芽を出して現在は沢山の小さな西瓜模様の実(直径2cm位)が出来ています。この実は昨年地域の文化祭の際に他の方が展示物のディスプレーに使われていた物で、名前も判らず見た事も無い物で珍しいと思い頂いて帰りました。帰宅後よく見ると西瓜風の模様はペイントにも思えこんな実が実際に出来るのか半信半疑でしたので実った時は驚きでした。実が出来ると名前を知りたくなりインターネットで調べました、その結果この植物は「オキナワスズメウリ」だと判明しさらに実と根に毒が有るらしい事も、名前が判明するまでに妻が実をかじった事が有りましたのでまたまた驚きです。幸いも妻に異常は起きてない様ですが…。
ミニミニはんどうのろくろ成形をしました。何時もろくろ成形の前には完成した形を思い浮かべながら作業を始めるのですが、はんどうの制作経験が少ない為か形がぼんやりしか浮かばず決まるまでもう少し掛かりそうです。ちなみにこのミニミニはんどうは江津商工会議所の有福温泉活性化策の一環として役立て頂く物になります 有福温泉を応援する為に頑張って作らねばなりません。
ジュンテンドー沼田店での「石見のええもん市」午前7時半より準備開始です。7、8月とお休みしましたが多くのお客様にご来場頂きまして感謝感謝です。明日も午前9時より会員一同皆様のお越しをお待ち致しております。
一昨日、昨日に本焼きしました灯油小窯とガス窯の窯出しです。ガス窯はまあ満足出来る焼き上がりでしたが小窯の方は失敗でした。場所によって温度に差が有りすぎたようで釉薬が完全に溶けてない物がありました。小窯は扱いやすそうですが、窯内の温度差は大きな窯より案外起きやすく焼成が難しいですね。私は小窯の焼成では温度計やゼーゲル錐(決められた温度で折れ曲がる事で窯内温度が判る様に作られたもの)を使わない為さらに失敗が…。
画像は小窯で還元焼成した辰砂釉の作品です
学校の窯で本焼きの日です。向かう前に雷雨となり心配をしましたが、やがて小降りとなり午前8時半に無事に火入れしました。帰宅後我が家も灯油の小窯で還元本焼きの火入れです前回久しぶりに辰砂釉が上手く出来たので続けて焼く事になりました。それぞれの窯を1時間毎に調整ですから学校と家の往復で一日が終わってしまいました。学校では今週末に文化祭が開催されその際に生徒の作品を展示するわけですが24日に窯出しと展示作業でぎりぎりセーフですかね。(画像はA学校の窯と我が家の還元焼成中の窯です)
午前2時半に本焼きの火入れ をしました。火入れ後は1時間毎にガス圧の調整をしながら温度を上げてゆき火入れから16,7時間で火を止めますがこの判断が一番緊張します。今日は温度計、火色、火のみ(ひも状の粘土を三角形にしたもので火入れ前に窯の取り出せる位置に置いておき焼成中に取り出して焼け具合を判断する物)を見ながら午後7時前に火を止めました、後は良い窯でありますようにと祈るばかりです。(画像は家庭菜園に蒔いたダイコンが芽を出したので撮影したものです)
窯詰み終わりました。 この作業いつも時間が掛かるんですよ、なんせ釉薬の掛かり具合で色合いが違って来ますから慎重になるんです。すべてが手作業そして製品それぞれが形や厚さが異なりさらに難しい作業になります。今回は大きな物が有りスプレー掛けをする事にしましたがこのスプレー掛けは釉薬の厚さを均一なかなか出来ません。(画像は施釉前の花瓶とスプレーガンです)
遅れています。今週末には「石見のええもん市」に出店ですが… 本焼きが遅れています。お陰で釉薬掛けと窯詰み作業をしました。今回の本焼きでは急須を焼きますが、急須は内側の釉薬を掛ける際に茶こし穴の目詰まりが無い様に注意しながらの作業になります、その他本体と蓋が接触してない事も要確認ですかね。稀ですが釉薬が流れて蓋がくっ付いた状態で焼き上がり残念に思う事もあります。
(画像は急須の内側に釉薬を掛けた状態です)
今日は近くのA学校に焼き物作りのお手伝いに出掛けました。生徒さんの作品を文化祭に展示する為に近いうちに本焼きを予定しておりその本焼き前の釉薬掛けをしました。お手伝いに伺うのは今年で8年目を迎えます、当初は父が伺っていましたのでその間を合わせると25年になります。年間20回程のお手伝いですから多くの事を伝える事は出来ませんが、まずは物作りの楽しさを知っていただければと思い通っています。学校からのお話では父がお手伝いをしていた当時の卒業生で卒業後に各地で修行され陶芸家として2、3名が活躍しておられるそうです。
作業は ここ数日間で出来たものを天日乾燥しながら
タタラ成形した角花瓶にろくろで口作り、鋳込み(石工型に泥を流し込み成形)と異なり形がそろぞれ違いますが蹴ろくろを使い始めてからはこの形が違う部分がいい感じに思えてきました。
この近辺はイノシシ、猿、野兎などを見かける事もある自然豊かな地域でして、数日前からは仕事場横にある柿の木に数羽のメジロが時々遊びに来ておりました。幾度か撮影を試み今日初めて撮影出来ましたのでアップします。
八寸皿(成形時直径29cm)の水挽きをしました。蹴ろくろで使う粘土は回し易くする為に電動ろくろで作る時より軟らか目の粘土を使いますが、今日の粘土は調子悪くろくろを蹴ると歪みやっと出来たと思えば切り離して板に置くと歪みで失敗ばかり、仕方なく粘土を再調整してろくろ再開…トホホの一日でした。
先日ろくろ成形していたコーヒーカップ、皿(コーヒーカップ用)の仕上げ作業と皿の白化粧掛けをしました。
使用している白化粧土は20年程前にカオリン、蛙目粘土等を用い試作を始めました。最初は粘土との収縮の違いから乾燥、素焼き、本焼きのどこかの時点で化粧土に亀裂や剥がれが発生し何度も調合を変えながら完成した物です。
久しぶりに釣りに出掛けました。
午前4時半から1時間程ルアーを投げて釣れたのは体長25cm程のスズキの幼魚が一匹のみ、リリースしてから帰宅しました。以前は魚釣りによく出掛けていましてチヌ(クロダイ)、クロ(メジナ)、スズキ等が食卓に並ぶ事がありましたが…。
ろくろ成形では手指だけでなく色々な道具も使いながら作りますがその中に筒状の物を作る際に用いる道具で柄ゴテがあります。私が使っている柄ゴテは20年余り使い続けて亀裂が沢山出来た為に新たに作る事にしました。材料には桜などの木目が詰んだ硬い木を使いますので加工には時間がかかりますが自作なので自分の使い易い道具が出来ます。(画像は新旧の柄ゴテ)
先日水挽きした一輪花瓶の仕上げと化粧掛けの作業でした。化粧土は古くから粉引き、刷毛目、三島手等の技法に使われていますが、私は粘土に含まれる鉄分が釉薬に影響しない様にと使う事が主です。ちなみに画像左側が化粧前、右側が化粧後で今後辰砂釉で焼成予定です。
使用している粘土について
陶器作りに使用している粘土は鉄分含有量や粒子の大きさ等のちがいで数種類あり作品により使い分けておりますが、粘土とするまでの行程はほぼ同じ作業になります。
私が子供時代には父達が工場近くの山から数種の粘土を山鍬や大型クサビの様な道具を用い採掘し架線で山から降ろし粘土小屋に運び入れていました。採掘した粘土は乾燥後に濾し場で水簸(不純物を濾す作業等)、少し脱水後にもり鉢(素焼きの鉢)に入れて脱水します。そうして出来上がった数種の粘土を混ぜ合わせた後「ろくろ」を使ってハンドウ(石見地方での水がめの呼び名)を作っていました。現在は使用量が少量なので数個のハンドウを利用し自分たちで水簸した粘土と市内の会社で販売されている石見粘土を購入し混ぜ合わせて使っております。
画像は「もり鉢」で粘土を脱水している時のものです。
昨夜から未明にかけて島根県沖の海上を台風9号が通過しました。この地域での災害も無く、我が家のトタン葺き窯場の屋根も無事で一安心しましたが他の地域でも被害が無ければいいですね。今日は急須本体、蓋の仕上げ作業をしましたが気温が下がり蹴ろくろも苦にならずに回せました。
初めまして桝野窯の升野茂です
この度桝野窯のホームページを開設いたしました
日々の焼き物作りやイベント、その他の情報発信をして行こうと思います
今後多くの方に訪ねて頂けるホームページとなれば幸いです。
またホームページ開設に際しましてご指導ご協力頂きました皆様に心より感謝申し上げます。